SOMA laboratory LYRA-8 各部説明


SOMA laboratory LYRA-8 各部説明 ボイスセクション

ボイスセクション

LYRA-8は2ボイス1セットで4ペア (12,34,56,78) 、2つのペア (12+34、56+78) で2グループを構成しています

  1. 8組のタッチセンサーです。1,2が低音域、3,4,5,6,が中音域、7,8は高音域の音が出せるようにTUNEノブの可変域が設定されています。
    上下2つの金属で1セットになっています。下の金属センサーが制御電圧を出力し、指を伝わり、上の金属が受け取ることで音が出ます。触る強さである程度のコントロールができます。
  2. タッチセンサーを触るとエンベロープが動作し各ボイスの出力がコントロールされます。このFASTスイッチを下に下げるとエンベロープは早く立ち上がりリリースも早くなります。
  3. 各ボイスのチューニングノブです。数十ヘルツから数千ヘルツの範囲で半音よりも小さなステップで各ボイスのピッチを設定することが可能です。
  4. ボイスペアの波形を三角波から方形波に変化させ、サウンドのシャープネスを調節します。
  5. ボイスペアにかかるモジュレーション量を調節します。FM合成モードでは設定を高くするとサウンドの明るさが増し、最大付近に設定すると変調ループが自己発振します。
  6. ボイスペアのFM変調ソース切換えです。スイッチが中央でオフになります。スイッチを上に倒すと記載されているボイスグループからFM変調されます。下に倒すとLFOからの変調になります。⑩のTOTAL FBスイッチが上になっている時はLYRA-8の出力から、もしくはCV VOICES端子にケーブルが繋いであると外部ソースからのモジュレーションになります。
  7. 2つのPITCHノブがあります。1234、5678の各グループをまとめてトランスポーズできます。
  8. 2つのHOLDノブがあります。1234、5678の各グループの最小音量レベルを一定に保ちます。HOLDノブが最大になっていない限りエンベロープの影響も受け続けることができます。
  9. FM変調時のストラクチャー切換えスイッチです。
    スイッチが下の時:⑥のスイッチに記載されている変調元からのFM変調になります。左半分のグループ(ペア12と34)、右半分のグループ(ペア56と78)で相互変調グループ×2となります。
    スイッチが上の時:ペア34からペア56、ペア78からペア12にFM変調がかかります。(ペア12、ペア78は依然としてFM変調を受けたまま)全てのボイスのFM変調がONになっているとFMシンセシスの閉じたループになります。
  10. TOTAL FBスイッチを上に倒すとLYRA8の最終出力がLFOからの変調(⑥)と置き換えられます。TOTAL FeedbackスイッチとLFO / FB CVの変調(⑥)を組み合わせて使うことで、エンベロープ、ディレイ、ディストーションを含むインストゥルメント全体が1つの複雑なFMシンセシス構造になります。
  11. スイッチを上に倒すと全体のビブラートがオンになります。8つの独立したビブラート回路がある為、各ボイスには違った周波数のビブラートがかかります。



SOMA laboratory LYRA-8 各部説明 LFO、エフェクトセクション

LFO、エフェクトセクション

  • HYPER LFO セクション
    2つの方形波オペレーターをAND、OR処理することで複雑なLFOを作り出すことができます。LINK(筐体表記はSYNC)スイッチを上に倒すことで2つのオペレーター間にソフトFMが働き、出力されるLFOがSYNCされます。
  • MOD DELAY セクション
    2基のディレイラインを持ち、それぞれのディレイタイム、モジュレーション量を調節できます。モジュレーションソースはLFOとディレイ自身の出力信号、又はOFFから選びます。方形波の時はLFOのAND出力、三角波の時はFREQ AとFREQ Bの周波数を合わせた信号になります。FBは中央を超えると自己発振します。MIXノブで原音とのバランスを調節します。
  • DISTORTION セクション
    ディストーションはディレイの後に配置されていますのでディレイ音にもディストーションがかかります。DRIVEで歪みの量を、MIXノブで原音とのバランスを調節します。 VOLUMEノブはマスターボリュームです。


SOMA laboratory LYRA-8 各部説明 接続端子類

接続端子類

  1. ヘッドホン端子(ミニフォーン)
  2. アウトプット端子(モノラル)
  3. 外部オーディオインプット端子です。 入力されたオーディオ信号に内部エフェクトをかけることができます。また、TOTAL FB、ディレイセクションのSELFがオンになっているとシンセ全体に影響を与えることができます。
  4. HOLD機能をCVで制御します。 +5Vの入力電圧でVCAが完全に開きます。電圧が低くなるほど、VCAが閉じます。
  5. ディレイタイムをCVでコントロールします。この端子を使っている時はディレイセクションのSELF / LFOスイッチが無効になり、外部からのCVでのモジュレーションになります。+3~+12VのCVで動作します。
  6. CVでボイスのピッチをコントロールします。 この端子にケーブルが差し込まれると自動的にTOTAL FBがキャンセルされ、各ボイスペアへのLFOモジュレーションが外部からのCVモジュレーションに置き換えられます。この端子は1V / octでの音階演奏用のCV入力ではなくピッチ変調用の入力です。この入力にオーディオソースを接続することもできます。
  7. ACアダプタ端子
  8. パワースイッチ